© ANDREW CHUNG

CONNECT SYDNEY

オフィス
シドニー、オーストラリア
150㎡

PROJECT DESCRIPTION

仕事の質と光の質

東西に長細い平面をした倉庫に、このオフィスは存在する。南側、西側には全く窓がないが、北側、東側に大きな窓が連続し(オーストラリアは北から太陽光が差し込む)、都会にありながらも一日中太陽がさんさんと入り込む。オフィスには、共通して、大きく分けて5つの仕事の領域がある。
1.アイデアを吸収する仕事。
2.そのアイデアをカタチにするための技術的な裏付けをする仕事。
3、その領域から得られた知識を、文字や図面に置き換える作業をする仕事。
4、そして、その終わった仕事をアーカイブする仕事。
5、さらに、何と言っても、スタッフが息抜きをするのも仕事の一部である。

では、仕事の作業パターンとこの自然現象がもたらす恵みをどう関連させれば、ここで働く人が気持ちよく快適に仕事ができる場所になるのか・・・・・。私は、5つの仕事の領域と、その活動に必要とされる太陽の光の量と質は、違うべきだと思う。5つの領域の内、1と5は比較的人がリラックスしたときに生産性があがる仕事。一方、2と4は比較的自然現象の変化に依存しなくても生産性があがる仕事。そして、3は両者の中間に位置し、両者の間を行ったり来たりする中継点となる仕事。絶えずこれらの領域をぐるぐる回ることで、アイデアは具体的なカタチとモノに昇華していくものではないだろうか。

そこで、南側から北側に向けて、「2と4」「3」「1と5」の「領域」を順番に配置させた。さらにそれらの領域をしきる壁の高さに高低差と幅に差をつけて光の量と質をコントロール。異なる仕事内容に「リラックス」と「集中」を反復させ、脳を気持ちよく快適にさせ続ける。

クリエーティブな仕事をするには、このような、人間の心理状態に適切な光を導く事ができる場が相応しいのではないだろうか。 そんなオフィスであって欲しいと願っている。

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