© TOMOHIRO SAKASHITA

HABITAT OFFICE

オフィス
大阪、日本
140㎡

PROJECT DESCRIPTION

このオフィスは、四方建物で囲まれた場所にある。決してお世辞にも、窓を開けて景色を楽しもうと思う様な環境ではない。そこで、光を確保しつつも、プライバシーを保つ装置は何だろうかと思いを巡らせた。答えは非常に簡単で、先人達が発明した「障子」を、内部空間と外部空間の境界に設けることにした。

障子は、開くともちろん外部との視覚的なつながりを確保できる。しかも開く量も調節できる。さらに、閉じていても、外部の光を内部に拡散させる効果があり、閉じていても、開いていても、それぞれ違う楽しみ方を可能とする。 閉じている時の方が、光の存在だけが視覚情報として脳に伝わり、明るく感じるから不思議である。

この柔らかい光が、コンクリートという堅い素材を中和し、オイルステインで鈍く色付けられた杉の木は、夕方に近づくにつれて、闇えと消えていく。 自然の移ろいが、内部環境の「光」と「影」の戯れを誘発する。 そして、それは内部で働く人の心の平静や安らぎを与える。
そんなオフィスであって欲しいと願っている。

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